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16- I- 0082 201 7 年 3 月 2 4 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ル
ノ
ー
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的
債券格付 A−
■ 格付事由
(1) フランス政府が 19. 7%の株式を保有する欧州の大手自動車メーカー。格付は、フランスを中心とする欧 州における強固な事業基盤、日産自動車(日産)との提携深化により実現してきたコスト構造の改善およ び比較的良好な財務構成を主に反映している。主力の自動車部門は、新世代車両設計技術「コモン・モジ ュール・ファミリー(C MF )」を適用した新車投入やパートナー企業からの生産受託増による自動車販売 の増加などから収益が大きく改善しており、ネットキャッシュポジションを堅持している。排ガスシステ ム問題の影響や一部新興国における自動車販売の低迷など懸念材料はあるものの、日産とのコスト削減努 力やパートナー企業からの生産受託増の効果もあり、一定の収益を維持できるとみている。以上を踏まえ て、格付を据え置き、見通しを安定的とした。C MF 適用車種の拡大を通じたコスト削減と商品競争力の 向上により、収益力を維持・改善できるかを注目していく。
(2) 16 年の販売台数は 318 万台。提携相手である日産、ロシアのアフトワズ、16 年に日産が株式の 34%を取 得した三菱自動車を含むと 996 万台となり、グループ全体では世界第 4 位となる。国際的な事業展開に関 しては、ルノーが筆頭株主(43. 4%)となっている日産と包括的な提携をしているほか、ルーマニア、韓 国に主要な子会社を有している。ルノーは C セグメントのメガーヌ、B セグメントのクリオ、低価格モ デルのロガンを主力車種として、競争の厳しい欧州の中小型車市場で比較的安定的な地位を築いている。 近年はサンデロ、ダスター、キャプチャーの販売が好調なことから、主力車種への依存度が低下している。 日産との提携により進めているコスト構造の改善と競争力の強化は、格付を支える重要な要因となってい る。日産との協業は研究・開発などの機能統合や C MF などの取り組みを通して年々深化する方向にあり、 20 年までに車両の 70%を C MF 適用車種にする予定である。両社は、18 年に 55 億ユーロのシナジー効果 を創出することを目指している。
(3) 16 年の欧州自動車販売は、新車の投入が功を奏し、前年比 11.8%増となり、市場シェアは 10. 6%と前年 の 10. 1%から上昇した。欧州以外の地域では、インド、イラン、アルゼンチン、韓国などで販売を大き く伸ばしたことを主因に同 15. 3%増となった。この結果、世界全体では同 13. 3%増となった。16/ 12 期の 売上高は、自動車販売とパートナー企業への販売数の増加により 512 億ユーロ(前年比 13. 3%増)と増 収となった。16/ 12 期の主力の自動車事業の営業利益は一部新興国の為替下落の影響を価格引上げや販売 台数増などで相殺し、23.9 億ユーロと 15/ 12 期の 15. 5 億ユーロから大きく増加した。営業利益率は 4.9% と前年の 3. 6%から改善した。会社全体では金融事業も堅調に推移し、営業利益は前年比38.1%増の 32. 8 億ユーロとなった。営業利益率は 6. 4%と中期経営計画の目標である 5%を前倒しで達成した。これ受け て、当社は 22 年の売上高 700 億ユーロ、営業利益率 7%を新たな目標として設定している。
(4) 財務構成は比較的な良好な水準を維持している。自動車部門は堅調な業績によりフリーキャッシュフロー を確保し、ネットキャッシュポジションが 16/ 12 期末で 27.2 億ユーロとアフトワズの連結子会社化後も 15/ 12 期末の26.6 億ユーロを上回っている。16/ 12 期末の同部門の自己資本比率は、45. 5%と比較的高い 水準を維持している。
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■ 格付対象
発行体:ルノー(Renault) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A- 安定的
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 3 月 22 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:田村 喜彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「自動車・自動車部品」(2012 年 3 月 26 日)として掲載し
ている。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) ルノー(Renault)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先